ABOUT
「本物の価値のあるLEATHER WEARを生み出すために」
KLOOTCHでは、効率、コストは優先せず、なによりもまず「丁寧に、いつまでも着続けられる本当に良いレザージャケットを作るため」に自社アトリエ、DISTIN BURG ATELIERにて1着1着丁寧に製作しております。
どんな衣服でも、縫い始めと縫い終わりには糸のほつれを防ぐために返し縫い(ミシンを逆回転させて二重に縫う工程)をします。ですが革製品は針穴の量や大きさによって、キリトリのミシン目の様にそこから裂けてしまう場合があります。そのためKLOOTCHでは革部分を縫う全ての過程で返し縫いはせず、縫い始め縫い終わりは解けない様に1箇所づつ処理しています。通常返し縫いをすれば2〜3秒で終わる工程をその何十倍も時間と手間をかけて処理しています。
それでも返し縫いをした方が丈夫になる箇所が数カ所あるので、そこはミシンでは返し縫いをせず、手縫いで一針ずつ結びながら返し縫いをしています。結び目は革の中に隠すので表には当然出てきません。そうする事で見た目も当然綺麗で、ほつれにくくなります。
ミシン目も細かすぎず荒すぎないようなピッチで縫製しています。
ボタンホールが必要な製品には通常、ボタンホール専用ミシンで穴かがりします。ですがそれもミシン目が細かく、長く使っているとボタンホールのミシン目から革が破れる事があります。そのためKLOOTCHでは一つづつ手縫いでボタンホールをかがっています。ミシンであれば数秒で終わりますが、手かがりは1穴に数十分の時間がかかります。ミシンでは使えない太い手縫用の糸を使うため、手かがりにしか出せない立体感や手作業ならではの温かみがあり見た目も良く、当然丈夫です。かがり方やかがる糸も革の素材や厚みに合わせて変えています。
また、製作工程だけでなく革ジャンのシルエットにもこだわっています。自社で作図しているからこそ、何度でも細かく修正を入れることができます。こだわりのシルエットは一度着てみて頂けたらわかっていただけるかと思います。
他にも各箇所の厚みの差を防ぐために革を漉いたり、切り込みを入れたり、あえて革を挟み込んだり、やらなくても作れるが、やる事でより良い革ジャンにするための工程が沢山詰まっています。
どんなに手間がかかる工程でも、やる方が良くなる工程であれば、必ず手間をかけています。
決して安くはないレザージャケット。僕自身も過去に何十着もレザージャケットを手にしてきました。その中にもどう見ても縫製を失敗している箇所や、これでいいか。という妥協感を感じる箇所があり、その度に残念な気持ちになっていました。
それが僕が自社でレザージャケットを縫製している理由の一つでもあります。
自社で販売している商品を自社で生産することで生まれる責任感、それがレザージャケットをさらに良いモノにしてくれると考えています。
KLOOTCHのレザージャケットを手にしてくれるお客様に最高のレザージャケットをお届けするべく、日々精進してまいります。
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
KLOOTCH
藤田